紙のように軽いネックレスをつくりました。
素材は、なんなんだろう?プラスチックなのかな。よくわかりません。
わたしは普段、素材を選ぶとき、デザイン以外は「色」にしかこだわりがありません。
あ、一見した質感も大事にはしていますが、プラだから良くないとは考えていません。
直感的に、きれいだと思う色を選ぶことにしています。
素材は、他のものや他の色と組み合わせたときにどうなんだろう?という視点で見ると、それ単体ではパッとしなくても、何かを引き立てる存在として活躍したり、ヌケ感の演出役となったり、思わぬ主役に躍り出たり。
そういう意味では、良くないものなんかない、とさえ思います。
それ人間にも言えることのような気がしますね。価値のない人なんかいないですから。
ま、そりゃ、高価な貴石や輝きの保障されたもばかりを並べ立てれば美しいに決まってますが、今のところはその方向にそんなに関心がなく。
だいいち、そんなもん、重い!
主体はあくまでわたしたち女性ですから、軽快な動きを邪魔しないもののほうがいいに決まってる、というのが我が修道院の考え方です。
それで、なんだかよくわからない素材だけど、軽いものだけで構成してみた。
とにかく、紙のように軽い!
首回りに持ってくると、なんだ!けっこういいじゃない!(と思わない?どうだろう?)
わたしは大満足。
友人の一人は、乳癌を患い、現在その「後処理」でリカバリー中です。
ものすごい痛みに耐えながらも、明るさを絶やすことなく日々を過ごすその心境たるや、どんなものだろうか。おそらく、経験した者にしかわからない境地のひとつでしょう。
そして、アクササリー大好きな彼女が、しばらくは重さのあるものは身につけられなくなったと聞いた時、
そんな状況にある人ほど、少しでもキラキラさせてたほうがいいのに、なんかおかしな矛盾だなと思ったのです。
そう考えたら、そう、やっぱり価値のないものなんかないのです。
軽いことに価値がある。
そういう世界がある。
そう思って作って贈呈してみた。
それで、
ふと、人知れずそのような状況にある女性は、実は相当数いるのだろう、ということにも思いがいきました。
重いものは身につけられない、と諦めている方はたくさんいるはず。
坂ノ下修道院としては、「すべての女性を元気づける」をコンセプトにしていますから、そういう方のためにも、お役に立てることがあるなあ、と気がつきました。
そうだ、そのうちまたサンプルを作って掲出しておこう。
必要な方の目に留まるように。
キラキラは誰のためのものかといえば、すべての女性のためのもの、だから。