昨日、ようやっとルルドで仕入れた素材で1シリーズ作ることができて、超ホッとしてます。
それはこちら!
「鳩」は教会で使われるシンボルの中でも最もポピュラーなもののひとつ。「聖霊」の象徴です。
例えばこれ見てみて!
ルルドの聖堂のモザイク画。受胎告知の場面だけど、つまり「父と子と聖霊」です。父は上にいる(つまり神)、鳩は聖霊で、子である下の右側の女性(マリアさま)にブワッと「何か」を飛ばしてる!
「何か」がこの女性のなかに入って、懐妊した。つまり鳩が「魂」というものを表してるわけです。懐妊して生まれた子はジーザス。
非常にわかりやすい!!
つまり魂ってのは条件付けのないところに「発生」するんだよね。
それで「魂」はわたしたちにとって一番大切なもの。
これ見て!
「魂」の周りを天使が取り囲んでいる。
これだってつまりメタファーであって、この魂は、ジーザスの魂だから特別に天使が囲んでいる、みたいな話ではなくて、誰の魂も天使に守られているんだと思うよ。そこに上下関係とか貴賤の価値観とかはない。
というのはジーザスだって「自分にできたことは、お前ら全員同じようにできる」って言ってたわけだしね。お前らって言ったかどうかは別だけど(笑)
臨場感ある「超訳」ですよ。
わたしはカトリックでもないし、いつかも詳しく書いたけど、教会に属することはしないし、特定の宗教を必要としていないんだけど、逆に言うと、どの宗教にも興味があって、それぞれが伝えようとしている本当のことは何なんだろう?という点にのみ興味があって、そこに潜んでいる絶対的な真理が知りたい。
というのが、物心ついてからずっと心の片隅にあったわけです。
しかし今考えても相当変わった子供だよね。
しかし最近になって、子供の頃から好きだったものっていうのは絶対に変わらないんだなということを発見し、大いにそれを追求したらよろしい、ということを肯定しています。
だってそれこそ魂が求めていることだからね。
そーゆーわけで、シンボルは大好き。宗教画も超好き。色彩がありえないぐらい綺麗だから。
それでこの話をすると止まらなくなる。
でもね考えてみて!単純だと思うのです。
神殿(教会とか神社とか、なに教を問わずあらゆるこーゆー施設一般)て、みんな派手できらびやかで美しい。日本のお寺の今のありようは一見地味だと思いがちだけど(それって「わびさび」みたいな概念の拡大解釈を今に引きずってるからだと思うけど)、祭壇みたいなものはめっちゃキラキラしてて、むしろ派手。
つまり神(あるいは神のようなもの)を祭ったり、祈ったり、コミュニケーションしたりの場っていうのは、本来的にきらびやかで美しい場所なんだよねってことだけは共通している。
だったら、わたしたちも自分という「神殿」をきれいに装飾しましょう、という、坂ノ下修道院のいつもの提案。
自分がきれいにしていれば、町に彩りがひとつ、ともる。それが増えていけば、町はもっときれいになる。そして上機嫌の循環になる。
上機嫌エコシステムの起点はいつも「自分」に設定して、自分の外に求めない。
そういう人が増えたらいいと思うんです。
って話がめっちゃ逸れた!
そういうわけで、鳩のシンボルを好きな理由はそんな感じです。これでも短く言いました(笑)
ルルドは若い教会(完成したのが確か1889年とか?)だから、装飾のあれこれがフレッシュな感じです。
特に色彩は「軽い」ものがたくさん使われている。
このピンクとブルーとゴールドの使い方!(下のほう)
これ以外にも「はっはーーーーーーーー!」と思う色合わせばっかりでしたが、すべてを写真に収められるわけもなく。
ところで、ルルドでは聖域に続く道という道には、うんざりするぐらいのおみやげ物屋さんが連なっています。
巡礼の地だから当然そうなりますわね。
だいたいどこでも同じようなものを並べています。メダイ類も、あまりありがたみを感じられないような雰囲気で売られていたり。
それと、気づいたのがイタリア系の店がとっても多い。
例えばこの写真「DITTA ITALIANA」と書いてありますが、「イタリアの会社」っていう意味なんですけど、なんか間抜けな感じがして笑ってしまいました。
その後、別なところで聞いてわかったのですが、以前はイタリアールルド間の「巡礼列車」があったんですって。ルルドは辺鄙な場所にあるから、そういう特別列車が仕立てられたんでしょう。彼ら、特に南部の人たちは信心深いからね。
その列車はもう廃止されたみたいだけど、イタリアからの巡礼者があまりにも多いから店を出したイタリア人も多かったってことなんですね〜。
まさに「マリアさま経済」とでもいうべき現象でした。
鳩以外にも求めた素敵なものはまだあります。
どれも細かい仕事がしてあります。
またしばらく悩んで、形にしていきます。楽しみにしていてくださいね!