そういうわけで量産できないんですよねー

受注したものを製作して納品する、という一連の流れは好きだが、わたしが一番好きなのはあーでもないこーでもないと考えている時、つまりデザインしている時である。

アクセサリーというのは、当たり前だがパーツの組み合わせでできている。

じゃあそのパーツはどう探すのか。
他の人たちはどうだか知らないが、こんなパーツでこんなものを作ろう、と決めてパーツ購入するのではなく、日頃から「良さげ」と思うもの、ピンとくるものに出会ったらとりあえず買い溜めておく。その時点では何に使うかは決めてない。
そういうものたちがどんどん溜まっていって、何かの拍子に組み合わされて、その時点でしっくりこないもの、足りないものなどをまた探して買い足して、サンプルの完成となる。

コレとアレを組み合わせてみよう!とひらめく時、つまり神が降りてくる時があるわけである。

少なくとも我が修道院のスタイルはそうだ。

だから大量生産できない。気に入ったものピンときたものがかたちになった時、そのパーツはすでに在庫がないとか、デッドストック輸入ものだから終了しました、などということがザラだから。

そーゆーわけでサンプルを気に入って注文いただいても、まったく同じものは不可能なことが多い。

加えて、納品用の品を作っている時にさえ、神がやってきて、その組み合わせじゃない方がいい!などと言われる。そうかなと思ってやってみると、確かにそういう場合、組み直したバージョンの方がイイ。だからいずれにせよ同じものをたくさん作れないわけでございます。

 

ま、そもそも、たくさん作ってバカスカ売ることを目的としていない。そんなことはすでに世の中にあるメーカーがやればいい。

坂ノ下修道院としては、あくまでわたしがイイと思うものをわたし自身が修道女として作り、それを気に入ってくれた人がもしいるなら、喜んで作らせていただきますよ、というスタンスだから、そして納品されるすべてのアイテムが「世界にひとつだけの花」だから、サンプル通りに作ることに意味をもたせていない。

だーかーらー絶対にサンプルとすべて同じじゃなきゃやだって人はご注文をためらっていただき、必ず注文時に確認してほしい。

 

それで、原案デザインといっても、なんとなくぼんやりしているideaは、作りながらイイのかイマイチなのか、壊されながらやり直されながら完成していくというプロセスで、つまり手を動かさずしてはあり得ない。

これにはそれなりに途方もない時間がかかっているわけだが、別に効率を求めているわけではない。

だからこそ「修道院」なわけでございます。