ブレスレットを作っていて、留め具をどうしようか考えた。
このアイテムだと、ちょっとゆらゆらする感じがいいと思ったので、「クラスプ」という留め具にしてみた。
要するに、金具にカチャっと刺すアレである。ちょっと心もとない感じの。懐かしい感じもある。
そこでちょっと考えた。
若干、留めにくい。これを一人で付けたり外したりは、少し練習が必要かもしれない。
やっぱりやめて、他のに変えようかな。
と思ったが、やめるのやめた。
だって、なんでも一人でできちゃうことって、つまんないじゃないですか。
我々クラスの大人なら、大抵のことは一人でできる。
大人じゃなくても、若い子は「自撮り」とか、棒を使って写真とれば、その辺の誰かに「シャッター押してくださ〜い」などと声をかけることもない。
便利だ。
でもそれってどうなの?
アクセサリーの留め金を、誰かに外してもらうっていうのは、ちょっと特別な行為だと思う。
ちょっとその辺の人に頼むかといえば、そうでもなかったりするはず。
大抵はパートナーだ。
でも、パートナーじゃなくてもいいと思う。その辺の人でも。
ちょっと声をかけてみる。
ちょっとドキッとする。
なんかむしろそういうのがいいと思った。
便利さを追求しない。
そして人は一人では生きられないのだということを再確認する。
その辺の人につけたり外したりしてもらうって、ちょっと狙ったコミュニケーションツールとして、できる女なら活用していただきたい。
すごくいい話だと思う。どうだろうか?