全国の聖母の皆さま
人生が「修道」であるということの証明っていうか、答えあわせっていうか、もうなんて言っていいかわからない!
あの、今日はその、わたし自身の為に、わたし自身だけのための記録しておくノートのようなものだと思ってください。
あまりにもでき過ぎた話なのです。
とても長くなる予感。もしかしたら書いてる途中で端折ってしまう予感。
だから、端折らないで全部書く!ということをまず自分に課すことにします。
先日、上野千鶴子さまの東大入学式におけるめっちゃ感動的な祝辞が話題になりました。
(ついでに上野千鶴子インタビュー 「当たり前のことを言っただけ」も読んで欲しい)
スピーチに関してはすでにみなさん語られたりしたと思うので、そこは置いときます。
アレを読んだ時、わたしは一人の人物を即座に思い出してしみじみしていました。
わたしにとって、上野千鶴子さまといえばその人、名前はかねよんです。あだ名です。わたしが付けました。
わたしがかねよんに出会った時、彼女はガッチガチのフェミニストでした。
そして上野千鶴子という人物の存在を、彼女経由で知ることになったのです。かねよんは上野センセイを信奉していました。
ちなみに上野センセイの当時の主張は、今ほどこなれてなかったように思います。なんていうか、なんにでも噛み付いて、エキセントリックな気がしました。
もしかしたらそうじゃなかったかも知れません。でもこれも「当時」のわたしにはそう見えた。
卒業後、初めて入った会社の1年上の先輩がかねよんでした。
実際は、彼女は大学院とかなんやかや出ていて年齢ならもっと上でした。
東工大の宇宙物理学とか(忘れた)の、日本で何人もいない、なんかの(忘れた)研究者として、そのまま物理の道に進めば、今頃その業界のスターでしょう。
めっちゃくちゃ頭のいい、学研肌の先輩。「人間観察がしたくって」という理由で就職したと言っていた。
化粧もしない、着るものも「いつの時代のだよ?」というぐらい気にしない、食事の時間が無駄だといってカロリーメイトだけで生きていける、ボソボソっとおたく口調で早口でしゃべる地味な人。
引き換えわたしは、バカ(謙遜じゃない!卑屈でもない!)、テキトー、派手で目立つ、何より昼に何を食べるかが会社生活においては重要でした。
そんな我々は、広告/マーケティング業界のネタ本、といったような位置付けの、変な雑誌の編集部にいました。ちなみにその雑誌を立ち上げたのは『下流社会』とかたくさん著書がある三浦展さまでした。(わたしとは被っていません)
でもわたしは、その編集部というか、その雑誌特有の「モノの見方」が、あんまり好きじゃなかった。
なんかどうでもいいことのように思っていたのです。とにかく地味だし。
編集は毎月各自が出す「ネタ」をもとに、2〜3名がチームを組んで、
仮説を出し、論調を決め、データを集め、記事を書き、場合によってはインタビュー、撮影、なども全部やり、校正し、校了する。(インターネットなんてものはなく、原稿は東芝のワープロ、そして「版下」というものがあった時代だよ!)
ま、とにかく、そんなある時、
どういうわけだか、わたし、かねよん、そして中途入社のたけちゃんという女3人のチームで1特集やらなければいけない事態になりました。
テーマは「女の勘違い平行棒」。
なんのこっちゃでしょうけれども、つまり
男女雇用機会均等法も定着したその当時、優秀な女性はさらにスケールアップしたくてMBAを取りに行ったりするけれども、
そんな女を受け入れようなどという会社はなく、社会の受け皿がない、、、といったような内容だったと思います。
内容「だった」というのは、
とにかく、このブレストという名の編集会議が紛糾に次ぐ紛糾。
かねよんはガチガチ。わたしは社会を深く考察するにはあまりにも若く、バカ。
フェミニストであるかねよんは、話の前提条件となるおよそ全ての事柄にケチをつけて疑問を持ってしまうので、まとめるのが一苦労。
なかなか先に進みません。
わたしもイラついて、もうほんっとにバトルみたいになっていた。
それをどうにかして記事としておさめたもんだから、はっきり言って達成感もへったくれもない混乱丸出しの結論になったような記憶。。。
そのバトル体験で、わたしはもう
フェミニストには近づきたくない!
上野千鶴子も嫌だ!
と心に決めました(笑)
その後何年かして、2人ともその会社を離れ、ある時かねよんはアメリカに行くと言い出した。
日本の環境が合わなすぎる。たとえ建前でも「男女同権」を謳っている、たとえ建前でも「差別がない」「自由」の国で暮らしたい。
彼女はそう言い、渡米して日本には戻らないつもりだと。
わたし、心の底から思った。
この人マジなんだ!かっこいい!ロックだな!と。
そしてニューヨークではみんな、「スーツにスニーカー」だからと、かっこいいスニーカーをお餞別に渡しました。
そう、何がどうあろうとも自分の信念を曲げない彼女のことが、わたしは大好きなんです。
以来、たま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に帰国する件の連絡が来たりして、
彼女も「ガッチガチ」からだんだんと鎧を脱いで行き、随分といろんな話を、衒うことなく共有できるようになり、
特に恋愛がらみの話がいちいち衝撃的だったりするんだけど、
ここ数年は、一切ノーコンタクトだった。
で!
先日、その会社の元メンバーの集まりに行ったわけなんだけど
そこで知ったのが、かねよんが本を書いた、と。
今はお試し無料DL中とのことだったので、速攻kindleで読んだ。
そこに書かれていたこと、主に恋人探し、パートナー探しを経てたどり着いた彼女の「現在地」が、
なんと
なんと
なんと、先日わたしが書いた
男性性女性性、あるいは新時代のパートナーシップについて
の内容と、みごとに一致していた!
もちろん物語こそまるで違えど、書いた/読んだわたしにはわかる。
「これってつまり、そーゆーことだよね!」と
心震えた。
めっちゃ感慨深い。
あのバトルから30年。
どこをどう見てもかすりさえしない共通点のなかった2人が、今や同じ結論を出してる。
ほらきた!やっぱり「修道」だ。
道を歩いてりゃどこかで交差する。
前は立体交差点だったのが、今や合流だ。
そして、人生で出会う人には意味がある!
だけど、かねよんは頭がめっちゃいい人特有の、
超簡潔で一切よけいな感情を盛らない、スーパーフラットな文章で淡々と書いている。
彼女を知ってるわたしには、それがいかにもかねよんらしくてじわじわウケたものの、
もっと盛り上げてもいいんじゃないの?
「ねえ、これ、編集入れたら、もっと面白くなるんじゃないの?」
と、
ああ、なぜ?
なぜ今、それを読んでしまったか?
なぜ今、そう思ってしまったのか!
思ってしまったが最後、言ってしまった。
そして、件の記事を共有すると、話は素早く進み、
しかもかねよんは
「お金のためじゃないんです。(彼女はいつもしっかりした敬語w)わたしは目覚める人を増やしたいんです」。
だよね?じゃ、やってやろうよ!
と、
これさ、あのグダグダ記事のオトシマエだよね、と。
ツーわけで、
わたしは30年ぶりぐらいに、
編集者になる!
というところで、魂の震えを感じた。
けど、
何この挑戦!
そうは言っても、いったいどーすんのよ。
(今ここ)
いったいどーすんのよ、となって
めんどくさいからやめた(あるある)
を防ぐために、
まだ、な〜んにも決まっていない、この「どうすんのよ情報」を
敢えて今、みんなに伝えておきます。
アゲ気分をキープするために!
やらざるを得ない状況を作るために!
言い訳を許さないために!
ほらほら、やるって言ったらやるんだよ!(by もう一人の自分)
俺はやる!やると言ったらやる女!
(ところがやらないと言ったら一切やらない女でもあるから困るんだよ)
どうするんだろう、わたし。
そんなわけで、みんなの応援が欲しい!!
出版社にコネがある人は繋いで欲しい!
その他、なんだかんだで、まあとにかく、うまくいくようにあたたかく見守って欲しいでーす!
わたしがめんどくさくなりませんように!
読んでくれてありがとう!
またね〜!